【イベントレポート】地域の宝を継ぐ ─ 公務員からサイダー売りへ。事業承継という選択 ─

「起業」は“つくる”だけじゃない“継ぐ”という選択

「起業」と聞くと、新たなビジネスをゼロから立ち上げるイメージを持つ方が多いかもしれません。一方で近年は、地域で長年受け継がれてきた事業を引き継ぎ、新たな価値を生み出す「継業」にも注目が集まっています。今回のセミナーでは、約20年間勤めた市役所を退職し、2021年に広島県尾道市向島町の歴史あるサイダー店、後藤鉱泉所を事業承継した森本繁郎さんを講師に迎え、その決断に至るまでの経緯や承継後の取り組みについて語っていただきました。

1年で売上4倍を実現。3つの取り組み

今回、参加者から最も注目を集めたのは、森本さんが事業承継後わずか1年で売上を4倍に伸ばした実践的な取り組みです。森本さんは、その要因として、既存商品の値上げによる適正価格への見直し、持ち帰り商品の開発による販路拡大、オリジナルグッズの充実によるファンづくりの3つを紹介。地域に根付く伝統を守りながら、新たな価値を生み出して事業を成長させてきた過程についてお話しいただきました。

話だけではなく、映像とともに学ぶ体験型セミナー

映像コンテンツを交えながら進行することで、事業承継の現場や関係者の想いをより身近に感じていただきました。講演形式だけでは伝わりにくい地域事業の魅力や承継のリアルが映像によって補完され、参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。

事業承継への第一歩を後押しする支援体制

今回は、事業承継支援機関とも連携して開催。実際に活用できる支援制度や相談先についても紹介され、参加者が具体的な一歩を踏み出すきっかけとなるセミナーとなりました。

交流会では後藤鉱泉所の商品を試飲

セミナー終了後には交流会を開催し、後藤鉱泉所の商品を実際に試飲しながら、参加者同士や講師との交流が行われました。ラムネは、レモンの風味が爽やかに香るさっぱりとした味わいが特徴です。オールガラス瓶で味わうことで、口当たりのやさしさやまろやかな炭酸をより一層感じることができました。また、昔ながらのラムネ栓を自ら開ける体験も行われ、参加者からは歓声が上がる場面も。地域の歴史や文化を感じながら商品を味わうことで、後藤鉱泉所の魅力やブランドの世界観をより深く知る機会となりました。


参加者アンケートより(一部抜粋) 

事業を引継ぐことについて 個人的に調べるばかりではなく、しっかりと相談が出来るということで かなり負担が減るとわかり 大変良かった。(50代女性)

ご本人のお話に加えて、動画があったこと、対談形式であったことで、聞きやすく、理解しやすかった。(50代女性)

高齢と後継者不在による廃業が問題となって久しいが、価値ある事業を残していくための方法が色々あることがわかった。(50代男性) 

左:現在のラムネ瓶 右:昭和のラムネ瓶(後藤鉱泉所ではこちらを使用)


改めまして、登壇していただいた森本さま、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

最後に

産業交流スペースMegribaでは、今後も様々な交流会・セミナー等のイベントを開催予定です。

皆様のご参加、お待ちしております☺️
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