【ヒトシゴトin やまぐち　vol.45】NPO法人ココメイト山口　白松孝憲さん

介護や地域リハビリを笑顔で語り合える社会をつくる！理学療法士の白松孝憲さんにインタビュー！

白松さんの現在のお仕事について教えてください。

NPO法人ココメイト山口の代表をしています。活動は大きく２つありまして、１つ目は山口市の中山間地域で個別リハビリや買い物支援・地域連携を行い、地域住民が健康的かつ充実して暮らせる福祉面での地域づくりを行っています。
そして２つ目はヤングケアラーや介護離職などの介護が関係して生活に影響が出てしまう社会の現状に対して、支える家族を対象としたサポート体制づくりの推進です。
どちらの活動も大きな社会課題に対するもので社会的意義がある一方で、ビジネスの視点で考えると一筋縄ではいかない部分があり、持続可能な形をつくっていくという取り組みがいがあります。

どちらも現代社会において欠かせない存在ですね。白松さんが理学療法士をお仕事にしようと思ったきっかけと始めた経緯について教えてください。

出身地である山口をより住みやすい街にしていきたいという強い気持ちがきっかけでした。
その気持ちが、理学療法士として多くの患者様、その家族様・関係する医療介護従事者様と関わるなかで大きくなり、従来の支援では解決できない部分を自身でつくっていこうと思い活動を始めました。
最初は地域おこし協力隊という行政の制度で山口市の阿東地域に移住し、地域住民の会へ参加することや自身で企画したイベントを体験していただくことから始まりました。

山口をより住みやすい街に、とても素敵な想いですね！　白松さんにはMegribaにも来て頂いていますが、実際にMegribaのサービスを活用されていかがでしたか？

私の周りでは起業している知人が少なかったので、創業前にMegribaで相談できたことは企画内容、知識面、情報面において助けになりました。
そして創業のどのタイミングでも相談ができる場所があるということはとても安心感もあります。
私の主な活動地域からMegribaまでは１時間以上の移動時間が必要なのですが、オンラインでも相談やセミナーの研修会の参加が出来たことも助かりました。

Megribaでは遠方の方もオンラインを通じて気軽にご相談いただけます。今後も何かありましたら、お力になりますのでいつでもご相談くださいね。白松さんの今後の目標を教えてくださいますか？

NPO法人ココメイト山口の目指す社会像は“介護や地域リハビリを笑顔で語り合える社会をつくる”ことです。
　実現するためには、介護を受ける方も介護する家族様も孤独にならず、先が見えないような不安を解消できる体制づくりが必要だと思います。
　現段階の目標としては、中山間地域でのリハビリ・生活支援・リハビリ旅行など機能訓練から生きがいづくりまで包括したグループを増やしていくこと、ヤングケアラーなど支える家族に対してのサポート体制づくりに対して関係団体との連携を深め、実現に向けて進んでいくことです。
　そのために企業や行政を含め、地域全体が課題を理解し、解決していくことで社会が良くなっていくことを当団体の活動の結果を通して実感できる体制をつくってまいります。

最後に、これから起業したいと考える方や、副業してみたいと思う方に、先輩起業家としてメッセージをお願いします。

まず、Megribaや先輩起業家など、実際に起業を経験しているひと・良いことばかりではなくて厳しい面も教えてもらえるひとに早いタイミングで話すことをおすすめします。自分では思いつかないアイディアに出会えるかもしれませんし、リスク回避の意味でも大切です。併せて、起業アイディアが自己満足なものとなっていないか調査研究も大切にしてほしいポイントです。
そして、事業継続のためには資金面・労務面の整備も欠かせないので、専門家の力も借りながら挑戦してほしいと思います。

より良い社会、暮らしやすい山口に向けて私も情熱を胸に活動してまいります。
皆さんと共に仕事ができる日を楽しみにしています。