【ヒトシゴトin やまぐち vol.37】ラッキーまんぼう☆ 堺谷英雄さん


日本三大珍味の「からすみ」を事業に!ラッキーまんぼう堺谷英雄さんにインタビュー!

日本三大珍味「からすみ」を手掛けている堺谷さんにお話を聞きました。

現在の活動、お仕事について教えてくださいますか?

日本三大珍味の一つ『からすみ』を作っています。「明治神宮 秋の大祭」の奉献品、山口市ふるさと納税返礼品にも登録されています。

他にも、「山口グッと産品」に認定された『昔ながらの塩っぱい梅干し』や「ナンブ1グランプリ」初代チャンピオンの『燻製チーズ竹輪』を作っています。

明治神宮よりいただいた感謝状

「お酒によく合う」「保存性のよいもの」をコンセプトに作っています。

山口市ふるさと納税返礼品にも登録されているのですね!その「からすみ」についてご紹介をお願いできますか?

日本三大珍味(からすみ・うに・このわた)の1つ。ボラの卵巣を加工したもので、チーズのように濃厚な味と、ウニのような磯の香りが特徴です。ボラは出世魚であることから縁起物としても重宝され、贈り物としても喜ばれます。山口県では、明応9(1500)年3月5日に、大内義興が、前将軍の足利義稙をもてなした際の献立記録が残っており、食材の中にからすみがみられます。500年以上前から親しまれてきた食材になります。

からすみは、血管1本1本にまち針で刺して丁寧に血抜き、天日塩による塩漬け、純米大吟醸に昆布を加えて旨味を加えながらの塩抜き、乾燥の工程で作られます。工程を歌にしたものもあるので、良ければご視聴ください。

ラッキーまんぼう☆の事業名をつけられたエピソードなどありましたら教えて頂けますか?

魚のマンボウと幸運のラッキーと「う~マンボッ」の曲のワクワクした感じを出しています。

「ラッキーまんぼう☆と関わってくださった皆様が、ともにラッキーでますます豊かさに満たされますように。」との想いを込めています。

妻と一緒にやっていて、妻がInstagramなどから情報をキャッチして、僕が行動を起こす係です。

奥様と二人三脚の事業ですね。「からすみの製造・販売」をお仕事にしようと思ったきっかけと、始めた経緯について教えてください。

結婚し、妻の両親と同居しています。ある時、義父が知り合いから魚をもらってきて、その小魚に小さな卵がついていました。義父が外に干していたら、卵が黄色くなって、焼いて食べたらすごく美味しくて。ネット検索で「魚卵 干す」と調べると、「からすみ」と出てきた。「1%のひらめきと99%の子ども心」で作ってみようと思いました。

そこから、僕のからすみ人生が始まりました。

からすみ人生ですか?!実際にご自身で作り始められたのですね。すごいです・・・。

試作として、ブリの卵で1カ月くらいかけて作って、当時、イタリア食堂ベケ!?でバイトをしていたので、そこで賄いに使ってもらいました。イタリアでは、ボッタルガと呼ばれるからすみの一種を料理に使うので、とても美味しい賄いが出来ました。冷凍のボラの卵で作ったからすみを、とある社長さんに食べてもらう機会があり、その社長さんが、ちぐまや家族のディレクターさんに紹介してくださり、私の長年ファンである長州力さんに食べてもらえないかと打診したのですが、始めはコロナ禍で難しそうな反応でした。

でも、やはり長州力さんに食べてもらいたいと思い、連絡をしたところ、遂に2021年にTYS (テレビ山口)の『週末ちぐまや家族』年末スペシャルの中の 『メイド・イン・やまぐち』のコーナーで長州力さんに食べていただく夢が叶いました! この日のために、生のボラの卵を使って作れるように試行錯誤しました。ちぐまや家族で紹介されてから、皆様に広く知ってもらえるようになりました。

僕のからすみは、からすみの世界では癖がなさすぎるみたいで。「クセがないというクセがある」のが、僕のからすみなんです。

からすみの存在を知ることができたこと、ちぐまや家族で紹介していただけたのはご縁が巡って堺谷さんの元にやってきたからなのですね。

そうですね。たくさんのご縁があったからこそ今のボクががあります。Megribaさんにも、交流イベントでお酒に合うおつまみとして、お声がけいただきイベントに参加したことがありますよ。

会社に勤めていた時は、自ら積極的に動くということをしていなかったのですが、起業した今では、自分が動かないと何も始まらないので、グイグイと積極的に動いています。人とのご縁を大切にして、頼まれごとは試されごと!と思い、どんどんやっていく。毎日、感謝の気持ちを持って、ワクワクとともに過ごしています。

こんな風にご縁を大切にしようと思えるようになったのも友人との出逢いがきっかけでしたね。周防大島出身のラッキー兄弟マウンテンマウスや佐賀県の友人夫婦古賀ひさきょんに出会って、何時でもどんな時でもポジティブに応援してくれて、一緒に楽しい時間を過ごし、時には手伝いにも来てくれて、いつしか人前に出ても楽しいと思えるようになりました。人生が変わったのは、大切な友人に出会えたからです。

素敵な友人との出会いが、堺谷さんの人生を大きく変えてくれたのですね。そんな堺谷さんの今後の目標を教えてください。

からすみを「オール山口」県産で作ることです。現在、県内の有名酒蔵さんとコラボしたり、山口ならではのコラボも予定しています。

今は、兵庫県産のボラの卵を使っています。ボラの卵を扱っている水産会社が山口県内にはありません。ボラの卵を扱ってくれる所を山口県内に見つけることを目指しています。

オール山口県産、楽しみです!ぜひ、叶った際には、また取材させてくださいね。最後に、これから起業したいと考える方や、副業してみたいと思う方に、先輩起業家としてメッセージをお願いします。

自分で良いなと思ったことは継続していくこと。ご縁と感謝の気持ちを大切に積極的にやっていくこと。

アドバイスしてくださる方からのお言葉は柔軟に受け、ニーズを満たし、続けていくことで商品になっていきます。

やってみてうまくいかなくても、「失敗と思わず」にめげない。改善して挑戦していけばいい。

あとは、私のように人と違う印象付けが大切です。先日もこのからすみまゆげでバイヤーさんの心をバキュンと打ち抜いてきましたよ。

LUCKYの『L』と、LOVEの『L』で、『からすみまゆげ🌟だぁ‼️ バキュ―ン🌟』

メグリバ編集後記


ユーモアあふれるお話の中にも、マーケティングをしっかりされていることがひしひしと伝わってきました。努力しているからこそ、その努力を見せない生き様も格好良い堺谷さんでした。

プロフィール :堺谷 英雄(さかいや ひでお)

宇部市出身。約15年JAに勤務。

その後、障がい者施設に9年間勤務。

イタリア食堂ベケ!?に3か月勤務。

2021年8月23日に「ラッキーまんぼう☆」開業。

HP:https://lit.link/luckymanbou369

Instagram:@lucky_manbou369

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