【ヒトシゴトin やまぐち vol.9】パリパリ工房 豊田政男さん&豊田恵子さん


安心・安全・美味しい!そんな商品を届けたい!豊田政男&豊田恵子さんにインタビュー!

Megribaチャレンジショップでも人気商品!「無添加ノンフライのさつま芋とレンコンのチップス」の製造販売をされている、仲睦まじい豊田夫婦にお話をお聞きしました。

現在の活動、お仕事について教えてください。

(政男さん)素材そのものの持ち味を生かした「無添加ノンフライのさつま芋とレンコンのチップスの製造販売」を妻と二人で行っています。
2018年5月に宇部市で起業し今年で6年目になりました。販売先は「センザキッチン」から始まり山口宇部空港、山村別館、新宿伊勢丹と順調に進んでいましたが2020年からコロナの影響を受けました。
コロナ禍では終息後の拡販に向けて補助金を利用した生産能力の増強、特許(ノンフライ野菜チップスの製造方法及び製造装置)の取得、「食べるJAPAN美味アワード2022」の認定取得、「山口グッと産品」への登録、KRYの「熱血テレビ」取材対応等を地道に行ってまいりました。
又私事ではありますがこの間宇部から山口へ移り、引っ越しと工場の建設を行いました。

以下、「山口グッと産品展示会」に掲載されているインタビューの様子です。

今年になってコロナがようやく終息に向かい人の動きが始まったように思います。人の動きが増えるにつれて売り上げも戻りつつあります。

 豊田さんは、様々な活動をされていますが「無添加ノンフライのさつま芋とレンコンのチップスの製造販売」をお仕事にしようと思ったきっかけと始めた経緯を教えてくださいますか?

(政男さん)私はものづくりが好きなので退職後は自分で家を建てようと考えていました。2016年6月に定年退職して10月から下関にある山口県立西部高等産業技術学校の内装リフォーム科に入学しました。

実は「ノンフライ野菜チップス」を事業にしたいと思ったきっかけは、夕食の一品作りだったんです。レンコン、さつま芋やかぼちゃをスライスしたものをノンフライヤーで炙っておくように妻に頼まれました。するとさつま芋を炙っているものの中のごく一部にパリっと焼けているものがあったので何とか全部均一にできないものかと半年くらい試行錯誤を繰り返しました。そうしてやっと均一にできるようになりました。

販売するには量産化をと考え長門の実家の倉庫を改造して量産化に約半年取り組みました。販売は同級生を通じてセンザキッチンの駅長へ相談に行ったところ「5月の連休に試食販売してみませんか?」と声を掛けられました。5月に製品を並べ販売を行いその日に売りが立ったので起業準備でお世話になっていた会計士に相談し開業することとなりました。開業に際して3年で先が見えない場合はやめる事を妻に約束しました。

(恵子さん)「こんなの売るの?絶対売れないでしょ?」と思っていました(笑)。しかし、夫は言い出したら、絶対にやる人なので、「同じ船に乗ってしまったな」と思いながら、今は忙しくさせて頂いています。本当は退職後、のんびり趣味の時間を過ごしたいなと夢見ていましたが、その夢が叶うのはもう少し先になりそうです。(少し困ったように、でも幸せそうな笑顔で話してくださいました。)

チャレンジショップから、輪が広がっていったのですね。豊田さんの今後の目標を教えてもらえますか?

(政男さん)目標は2つあります。一つ目は多くの方に安心・安全で美味しいチップスを食べてもらいたいと思っていることです。2つ目はチップスの製造販売を通じて地域に貢献したいと思っていることです。
具体的には時代の流れに沿ったキャッシュレス化への対応、世の中にない製品を知ってもらうためにマルシェ出店、試食販売、SNSでの情報発信、新商品の開発などを行っています。又、原料となるさつま芋の調達は藤村農園さんがメインです。しかし一昔前、秋穂はさつま芋の産地であったと聞きました。秋穂の農家さんと連携してここで収穫された原料を使って生産が出来たら少しでも地域に貢献できるのではないかと考えています。もちろん現状の手作りに近い生産手法から将来は連続生産体制へ持っていければもっといいなと思っています。
さらに全国にこのチップスの生産方法が広がっていくことを夢見ています。

レンコンチップス 「はすパリジャン」
左から乾燥機、蒸し器、スライサー

地域にも貢献していきたいという思いをもっておられるのですね。素敵です。最後にこれから起業したいと考えている方や、副業してみたいと思う方に先輩起業家としてメッセージをお願いします。

(政男さん)皆さんに失敗してほしくないので伝えたいことはたくさんありますがポイントをかいつまんで以下に示したいと思います。

前提条件

・家族や事業を一緒に行う人の納得を得る
・健康であり続ける(ピンチヒッターはいない)
・開業したらその道のプロとガチンコ勝負(起業して10年続いている人は統計では10%以下)

計画

分かるところ分からないことを明確にし、分からない所を無くす(相談する)
・これから行う製品やサービスは差別化が出来ているか、世の中に受け入れられるかを調査する

お金の管理

会計ソフト利用
・税の知識を得る
・売上と利益は両方大事

公的な支援

Megriba、行政、国県市町村、補助金支援金を活用する。成功したら(世の中に受け入れられたら)税金で返せばよいと割り切る

最後に開業はギャンブルではなく投資であることを頭に入れてチャレンジしてほしいです。

メグリバ:すごくわかりやすくポイントをまとめていただきありがとうございます!とても参考になる事ばかりですね!本日はお二人でインタビューを受けて頂きありがとうございました。

メグリバ編集後記


熱い思いを持って、地域貢献をしたいと言われる豊田さん夫妻。
歳を重ねても輝いていらっしゃる姿がとても羨ましく思いました。
Megribaは、これからも豊田さんを応援していきたいと思います。

プロフィール :

豊田 政男(とよた まさお)
出身地                 :長門市
1975年3月           :山口県立大津高等学校卒業
1980年3月           :国立山口大学工学部卒業
2016年6月           :宇部市のプラスチック製造販売会社退職
2017年9月           :山口県立西部高等専門学校卒業
2018年5月           :パリパリ工房開業

豊田 恵子(とよた けいこ)
出身地                 :下関市
1975年3月           :山口県立下関南高等学校卒業
1979年3月           :山口県立大学卒業
2017年3月           :宇部市立厚南小学校教諭退職

新しく建設された工場の外観

パリパリ工房

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